北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.21の感想

 WEEKLY快楽天Selectionが電子書籍として販売開始だそうです。komifloはあくまでも先行配信で後で売るよーみたいな話は聞いてて、WEEKLYって名前つけなきゃいいのに……とか思ってたんですが、Selectionです。その手があったか。ちなみに『春の蝉』がフルカラーだとかなんとか。あれは良かった。ちなみに表紙は『撫子さん』。今後もフルカラー枠が続くとしたら表紙とカラー枠を予想するのも面白そうですね。
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『花街学園ソープ倶楽部 相田みあ』ハードボイルドよし子

 今号とおそらく次号の表紙。今後もヒロインが変わって続きそうな予感もするタイトルですので、制服がカラーで見れたのは大きいのではないか。
 扉がいわゆるお店のパネル写真のようになってるのがうまかったですね。アバンが回想混じりなんですが、扉を挟んで一気に店の中、という感覚。プロフィールに「将来の夢」が書いてあるのも学園ソープという特殊設定ならではを感じる。
 タイトルの通り花街学園のソープ。学外の客から金を取る営利目的かと思ったんですが、あくまでも学内の生徒や職員の慰安目的らしい。紹介制らしいのは分かるんですが、まさかタダ?? 今回の主人公は告白を断られた相手に店(倶楽部)に誘われるので、あまり関係ないですが、他の客がどのような経路でココに行き着くのかが気になる。設定の魅力ですね。あり得ない世界なんだけど、日常業務として淡々と事態が進んでいく描写に説得力を感じてしまう。 “何飲むー?” のくだりとか最高ですよね。エロで頭がいっぱいになっちゃうけど、エロ以外のサービスもある意外性。そこに置いてあるのが「そぉい そ茶」なので爆笑しました。コーラも笑ったけど、そ茶のが好きw
 何がなにやら分からん、と事態が飲み込めないままエロへとなだれ込んでいくのが本話の魅力だと思います。いろいろ質問したいんだけど、そんなことどうでもいいや、と理性がエロに屈服する感覚。告白を断ったのに「好きな人」と呼んでくるのとかすげぇ気になりますよね。リップサービスなのか、彼女が倶楽部に縛られてるから付き合えないという判断だったのか、とかいろいろ。いや、そこまで重かったり悲壮感ある話にはならなそうなんですが。気持ちよければいいじゃん、とバカになっていく快感ありますよね。
 通常のソープだったら “私 今は大内くんの恋人だから…” とか言われたらもう最高に興奮しちゃうと思うんですが、本作の設定、ドラマだと素直に喜べない、けど目の前のエロに飛び込んじゃう複雑さありますよね。あのおっぱい触らされながらの場面素晴らしかったと思います。何段階かあるけど、あそこが大内くんの理性がポッキリ折れた瞬間ですね。
 んで、いざお風呂!! となって続く。忘れてたけど、ソープってお風呂がメインなんでしたw(建前)

『夏秋メモリーいづれ

 #2。継ぎ目なく続くのを扉を持ってきてくっつけた感じですね。1話ずつ切り取っても仕方なさそうなんですが、前回チラッと出てきたヒロインの女友達が本話では割とがっつり登場するので嬉しかったです。メガネの子、可愛いよね。あのペンの蓋を外すアクションが意味深で最高。何気ない動作でありつつ、学生ならあり得る動作で、ものすごいエロ的な暗示になっててすごい。
 暑い部屋の中でのセックス。挿入中にエアコンのリモコンを取ろうとするくだりが面白い。宏介くんの方はシャツ着てて、あきな先輩はセーラー服着つつもおっぱい出してるので汗をかいてる描写に差があるんですよね。暑さは同じなので2人とも暑いんだろうけど、絵として見える汗の描写はあきな先輩の方が多い。宏介くんはエアコンを後回しにするんですが、このセックスとエアコンという2択が2人のセックスへの温度差を端的に表してて秀逸。気持ちよさよりも暑さが気になるあきな先輩と、気持ちよくて暑さどこじゃない宏介くん。アイスを宏介くんだけ食べてることでその描写を補強してるのも見事だったと思います。
 んで、セックス以外のデートを充実させたい、と相談するのがセックス中なので笑った。会ったら直でセックスなのかw
 一発出して改めてプリンでも食べながら相談……と思ったらプリンを取りに行く際に服を着なかったのが敗因w いや、あきな先輩の気持ちも分かるし、彼女の気持ちに沿って話が進むんですが、それを見せるのはいかん! よく料理を作ってる彼女(奥さん)のことを後ろから……みたいなのありますが、今回のもその亜種ですね。事後で、汗だくで、汗以外にも濡れててより誘惑が多いw
 プリンを持ちながらそのままナマで挿入。ここでもプリンというアイテムがあきな先輩の理性の象徴として機能してたと思います。セックスに集中せず、プリンを落とさないようにと気を配り続けてるわけですよね。そして、射精(中ではない)のタイミングでプリンを落としてしまうのも、取り返しのつかない事態として非常に分かりやすい。セックスを通じて物語を進行するのがめちゃくちゃうまい。
 そして、怒ってエッチなしの宣告。怒ってて怖いんですが、「おこっ」の顔がめちゃくちゃ可愛いので読者としては最高w あんなん好きになってしまう。
 ちなみに、この後の「キービジュアルコレクション」による本作は全4回を予定してるらしいです。四季で4回というよりは#1#2が前編、#3#4が後編みたいな感じなんじゃないかしら。今回のオチ、かなり区切りとしてキレイだった気がする。まだ分かりませんけど。


 終わり。12月の第5日曜はお休みだそうです。表紙は月に2種類、それぞれに脱ぎの前後で計4つということなんでしょうね。
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