北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC X-EROS(コミックゼロス)#81 の感想

 いつもamazonのリンクを画像代わりに使ってるんですが、最近amazonにゼロスないですね。ぐぬぬ
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『せんせいと校外学習』軽部ぐり

 フルカラー3ページ。タイトルで状況説明をしてるのがうまいですよね。こういう方法はエロマンガもしくは短編ならではだと思います。一応セリフを読めば先生だということは分かるんですが。
 個人的には1ページ目の陰毛描写に惹かれました。カラーならではの緻密さってこともあるだろうけど、それにしても陰毛の迫力がすごい。肉付きもそうですが、少し「だらしない」雰囲気があるのが最高ですよね。いや、最高だからだらしないという表現には語弊がある気もするんですがw
 あとは、3ページ目。騎乗位で先生が受けから攻めに転じたのが分かるんですが、それ以外にもジャージを脱いでることから「先生本気だな」というのが伝わってきて好きです。厳密には2ページ目にもジャージを脱いでる描写はあるんですが、大映しでは3ページ目なのでそういう解釈でもいいのかな、とか。

『秘密 ~試合が終わったら~』nohito

 フルカラー2ページ。また先生と生徒(男女は逆)。しかも運動と紐づけられて偶然が過ぎるなぁとか思ってたんですが、運動の秋ってことかw
 本作の方は先生(男)がかなりマッシブで、プレイもそれを踏まえた内容になってるのが2作品のコントラストとして味わい深かったです。ヒロインの方だと、芋ジャージも良いけど、スポーツウェアも良いよね。どっちも好き。

『島禊奉り』山田の性活が第一

 フルカラー12ページ。エロ因習ものという感じでしょうか。それを調べにきた記者が……という話。要はミイラ取りがミイラになる。「今時なんでこんな因習が」とか思っちゃますが、否定的な人がみんなエロに飲み込まれてしまったということなんでしょうね。ひょっとしたら今回主人公のことを捕まえたオッサンも過去に同じようなドラマを辿ったんじゃないかしら、みたいな奥行きがある。
 あとは最初に見た巫女の子とはセックスすることが叶わないまま終わったのが良かった。あの手の届かない神聖な感じ。代わりに主人公を懐柔するために来るボーイッシュというかカラッと明るい子なのでそれもギャップとして魅力的でした。

『Remind』さんじゅうろう

 さんじゅうろう先生、前回の『キャンパスライフ』もえげつない傑作だったと思うんですが、今回もすごかった。というか単純に話運びがめちゃくちゃうまいから長めの作品やると吸引力がとんでもないんですよね。前回もそうでしたが、オープニング。まだエロいことは起きてないんだけどうっすらとエロを予感させる雰囲気の中ゆっくりと進行するオープニングがマジ秀逸。読者への情報の開示の順番が巧妙なんですよね。何となく良い雰囲気になってる、とワクワクしてたら突然エロが始まって、そのあとに2人が高校時代付き合ってたと明らかになる。この事実は1つなんだけど、読者が何度も振り回される感じ、絶品です。2人がエロに発展するのに結構な飛躍も感じたんですが、あとから「昔付き合ってたなら」と納得の材料が与えられる。「じゃあガンガンいっちゃおうぜ」となるんですが、同時に高校時代はキスしかしてなかったとも分かるので2人にとっての初めてというドキドキも生じ、事前の会話で彼女には恋人がいると分かっているのでそっちのドキドキもあって……ともうこの時点で相当楽しいw 彼氏と電話させながらの挿入はエロの世界では常識ですが、ここで失敗して解散することになるのも焦らしとして最高だったと思います。その帰り道に彼氏とすれ違うのもサスペンスフル。
 そして、再会してリベンジ。今度は男の方の家で……と思ったら彼女いるんかい!! となるのがうまい。直接的なセリフではなく、家の明かりが付いていることで察する、という描写もオシャレ。説明臭くないってのもそうなんですが、言葉じゃないだけにそれによって彼らの心理がどう動くのか自然と想像させられるんですよね。
 女の事情で失敗、男の事情で失敗、と2人の関係性が対等になるのも良いんですが、そこからのエロパート。いよいよ、と気持ちが高まってるんですが、ここで場面が一気に飛ぶ。互いにシャワー浴びてる風なんですが(ヒロインがタオル巻いてる)、そこを一気に飛ばしていきなりフェラ。ここまで我慢してた、という表現として説得力あると思います。
 そっからエロに没頭するようなセックスでもないのがまた良い。互いに高校時代を思い出しながらってのが気持ちの高まりとして効果的ですよね。そこから耳を触られるのが好きと明らかになるんですが、そんな耳責めが “…知らない人とエッチしてるの イヤだった?” “妬いて… ねーって” という場面で行われるのが最高。耳責めするのは対抗心の現れ。エロいしエモい。
 さらには、ラストのキスシーン明け、手が彼女の耳に伸びてるのがまたオシャレでした。いろいろと高度すぎてやばい。

『リラクゼーションマッサージ RIFRE♪』駄菓子

 街でたまに見かけたマッサージ屋の看板。入ったことないんですが、あの「エロいの? エロくないの?」みたいなドキドキありますよね。そんな気持ちを具現化してくれたような作品でした。最終的にエロい店だったと明らかになり、そこでの店内の俯瞰ショットが魔窟感あって最高でした。ラッキーとしてエロを受け取ってると思ったけど、至って通常営業だったというガッカリも少なからずあると思うんですが、「まぁエロいからいいや」と思考がとろけてく感じがすげぇ良かったです。理性がなくなる感覚はエロの魅力ですねぇ。
 出張先のよく知らない街ということもあり、エロい店なのか分からない疑惑から確信へのグラデーションが楽しい作品。それを象徴するのが店員の衣装だと思います。めちゃくちゃ可愛いのでエロい店じゃなくても大満足なレベルなんですが、その衣装のまま脚を開いたり、胸元が見えたりすることで「これはラッキーなだけなのか?」と期待を煽られ、その後その衣装を脱ぐことでいよいよ怪しくなっていき、最終的には全裸で確信。あそこで手慣れた感じでゴムを取り出すのも最高でしたよね。「やっぱエロい店じゃん」という話なんですが、そこで彼女が挿入を促すようにゴムをくわえて誘惑してくるのが最高。熟練されたサービスでした、と明らかになると同時に敵わないなという屈服感。最後にまた制服に戻って “またいらして下さいね♪” と言ってくるのも最高。これは転勤不可避w

『隣のパンストお姉さん 動揺する』いづれ

 続編。前回は隣のお姉さんを覗いていたら、それがバレて、そのままずるずるとエロい関係に陥っていく過程が魅力的だったんですが、今回はエロが日常になった2人の関係のブレイクスルー。そのキッカケというか発端がショタの恋人疑惑なんですが、それが5ページ目でタイトルどん。長めのアバンからの扉が笑えるスーツ姿がエロいんですが、ショタと一緒にいるのがセーラー服でお似合いな感じ出てるのがたしかにショックですねw
 前作は完全にショタ視点で、意外とエロいお姉さんの正体が明らかになる驚きが楽しかったんですが、今回は完全にお姉さん視点。モノローグの量が前作と段違いなので笑いました。思考が内に向いてしまう性格なのもあるでしょうが、相手がショタなので悩みをすべて打ち明けられる感じもないってことですね。「お姉さんとしてしっかりしなきゃ」というプレッシャーがあったのも確かだと思います。そんな不均等が解消されるドラマという意味で感動的なラストでしたね。まぁ、お姉さんの性格的にあの内に秘めて暴走しちゃう感じがゼロになるとも思えないんですがw(それ込みで魅力的です)

『さあヤッておしまい!』変熊

 百合かと思ったら、主人公から振り、そして向こうが暴走。催眠アプリを持ち出す。催眠はあくまでも主人公の恋人である田中くんにかけられる、というのが本作のオモシロだったと思います。田中くんがまともに意志のある場面がほとんどなくて笑えるんですが、要するにチンコの外部委託みたいな話ですね。催眠を通じて愛しの彼女を犯す、みたいな話だと思います。ただ、操り人形の割には田中くんに個性があるのが意外でしたね。催眠かかってるのに暴走して下克上展開になるのも「たしかに!」とロジックの魅力がありました。
 催眠によって理性のタガを外し快楽に溺れるんですが、催眠なのに誰かが誰かを一方的に支配する、とは違った感じのオチになるのが面白かったです。まぁ、田中くんは何も知らないまま終わるんですがw それでもヒロイン2人の関係が特徴的でしたね。どちらかがもう一方を支配するのではなく、2人で田中くんを支配するw いや、正確には田中くんという暴走チンコを通じて2人が仲良く快楽に溺れるみたいなことでしょう。ラスト、女の子2人が仲良く手を繋いでるいかにも百合な絵面が美しいんですが、その2人の手にはアレが握られていて……というオチが秀逸。

『甘い罠』ひさぎ

 ビッチな鳴海さんがイケメンちんぽ捕まえたと思ったらオタクくんに邪魔される。オタクくんは確信犯で邪魔してるのかと思ったんですが、どうやらただの鉄道オタクらしいので笑いました。天然かよw
 本作、特に序盤にデフォルメが描写が多用されてて、それがめちゃくちゃ可愛い。1ページ目のSDキャラとか最高でしょ。あんな可愛いのにビッチかよ、というギャップもおかしいし、あんな可愛い子のエロが見れるのでありがたくもある。ひさぎ先生このめちゃくちゃ可愛らしい話でダークな物語をやるのもクセになるんですが、本作みたいなギャグベースな作品も良いなぁ。こっちは割と順当ですが、あの絵柄から話の振り幅があるのが強い。
 性悪なビッチがオタクくんのチンコで快楽堕ち……かと思ったら最後ラブラブなハッピーエンドみたいになったのも意外で良かったです。あの子が普通に恋してイチャイチャしてきたらもう最強じゃないか。

『まんびきJKと無敵のおっさん』おそまつ

 大人をナメてるJKをコンビニ店長が懲らしめる……のはそうなんだけど、タイトルの「無敵」の意味が衝撃なので笑った。冤罪で社会的地位を奪うと脅すJKに対して、おっさんは現在の生活に絶望してるので失う立場がない、を通り越して立場を失いたい。故に無敵w komifloコメ欄に「ジョーカー」言うてる人いて笑いました。的確すぎて嫉妬するレベル。社会的弱者のタガが外れ、ギリギリのバランスで保たれてた世界(コンビニ)が崩壊する。JKとはジョーカーの略だったのか……(チガウヨ)
 無敵ロジックは完全に狂ってるんですが、土台となる部分が狂ってるだけでその上の積み上げに関しては「それはそうだけど」みたいな部分もあるのがおかしい。もちろん間違ってるし、頭おかしいんだけど、確実に炎上して店が潰れるためには単なる脅しではなく実際に行動に移した方がいい、とか言い分は分かるけど、それだけに怖いw
 元々独り言が多くて不気味なんですが、エロ配信という体裁が加わるので実況口調になるのがサイコパス感として効果的。「誰に話してんだよ」感が怖いんですよね。エロマンガが実況口調なのはお約束としてあるけど、本作はそれだけでは済まさない理屈があるので面白いです。
 あと、コンビニ店長らしく、コンビニスイーツとかエロマンガの話で “入荷されなくなっちゃった…” とか言い出すので笑いました。ゼロスは元々コンビニではないとはいえ、時事ネタw

『俺のはじめてはお隣さん』薙派

 序盤のデフォルメを多用したギャグ的なやりとりが楽しいし、可愛い。ショタのツンデレ漫才みたいなところもあるので、このギャグ的なオープニングで2人のキャラクターに魅了されるというか。ショタの反抗はするけど、エロい気持ちにも正直なので話は早いとことかも良かったです。照れる可愛さはありつつ、エロ的な展開はサクサク進む不思議w
 からの結ねえが意外と押されると弱いというか、動揺しちゃう感じも可愛かったです。攻守が逆転するんだけど、下克上というよりは双方向的なイチャイチャに見えるバランス。エピローグで結ねえが賢者モード入ってるのも年の差としてすげぇリアルで笑ったし、そこから年上としての余裕を取り戻して終わるのもすげぇ良かった。今後も攻守を交代しつつ仲良くやってくんでしょうね、という余韻。

『残念美女のおもてなし』溝口ぜらちん

 男3人で安宿に泊まったらボロい。が、女将さんがエロい。宿として良いとこが何もないけど女将さんの笑顔でオールオッケーになってしまう男子3人のチョロさが微笑ましいし、旅の心理も込みで「ワンチャンあれば」となる感じもちょっと分かりますよね。あの旅先特有のワクワク感。
 出色としては女将さんでして。女将さんとしてだらしなさ全開なんだけど、それ故に色っぽくて……という雰囲気が抜群でした。精神年齢低めな男子旅ってのもフリとして効いてるんだと思いますが、大人の色気がやばい。このラインの美女を説明的なセリフに頼らず描けるのはすごいですよね。
 男子3人で来ておいしい思いをするのは主人公1人だけ、というのも良かった。この女将さんだったら4Pでも楽勝だったと思いますが、1対1なので女将さんの圧倒的な強者としての魅力も感じるし、たまに友人のこと思い出して「悪いなお前たち」ってなるのも良いですよね。めちゃくちゃエロいことになってるときに残り2人の様子が差し込まれるので笑いました。チンコ見せんなw

『青姦のすヽめ』よこしま日記

 単行本発売記念で『ソープのすすめ』の続編。『ソープの』がヒロインの豹変が楽しい作品だったんですが、その豹変したあと順調にレベルアップを遂げた姿が本作なので最初記憶と結びつきませんでしたw 原型とどめてないよ。オタサーの姫的なビジュアルになってる冒頭すげぇ可愛いんですが、ビフォーアフターを思い返すとまた味わい深い。
 彼女の性的好奇心が止まらないって話なんですが、前回がソープで主人公は戸惑いながらもおいしい思いをするだけだったんですが、今回は青姦で主人公にもリスクがあるのが2人のドラマとして重要だと思います。要するに共犯関係になるわけで、恋人としての繋がりはより深くなったのだなと感じられる。1つ続きを見せられることで「今後も……」と可能性が広がる意味でも有意義な続編だったと思います。

『寒空バニー』ヨシラギ

 夜の公園で見かけた喫煙中のバニーガール、というオープニングの絵面で掴まれた。もうあんなの最高でしょ。バニーでうんこ座りでタバコとか振り幅えぐくてホレちゃう。寒くてクシャミしてるのもリアルで笑ったし、それでいてクシャミが主人公が話しかけるキッカケになる、というのもリアルだったと思います。荒唐無稽な状況ではあるんだけど、細かい流れとしては説得力を感じる。
 その後の、バニーの上にコート着て片手にコーヒーとかキラーショットが連発するんだよなぁ。ラストにほぼ全裸になるまでずっとコート着用してるので、いわゆる普通のバニーの状態でのエロが一切ないのもこだわりを感じる。とはいえ逆説的にバニーの魅力はめちゃくちゃ感じました。男の幻想の体現としてのバニーも良いけど、この手の生活を感じる路線もすげぇ良い。
 なぜバニーなのか、の部分もすごいアッサリしてるし、ヒロインもバニーにこだわりあんまなさそうな感じが良いですよね。あのサバサバ感というか。あとはやっぱ畳の上というバニーと食い合わせ悪すぎるシチュエーションがマジ最高でした。

『こたつで。。。』鹿成トクサク

 2人の関係性が分からないままセックスの話になっていきなりキスするので、「あっそういう関係!?」となるオープニングが良い。2人がエロのスイッチ入ってから作品としてはギャグのギアが入るのも面白い。最初からギャグ全開ではない。2人の初めてを描く話ではないので、慣れ親しんだ2人の日常感としてのギャグ的な会話。ハカネタの天丼はずるいわw
 ギャグがキャラを立てて、それが結果としてエロにも繋がる必勝パターン……と思ったら中盤ヒロインがメタい発言連発し出すので笑いました。いや、「笑い以外やりたいんだよ」という作者の叫びにしか聞こえないんですが、その魂の叫びが結果としてめちゃくちゃ楽しい場面になっちゃうのがすごい。「コメディ作家」としての疑いようがない手腕だと思うけど、ジレンマも感じますね。ただ、「理想のわたし」「セリフ」と徐々に子供っぽくて悩む嫁から漫画家の話にしか見えなくなってくるのとか文句なく面白かったです。最終的にこたつで漫画描いてるし(理想のセリフです)。あの2ページだけ明らかに温度というかレイヤーが違うのでおかしいんですが、その前後で明らかに2人の関係は深くなったのも事実で……としっかり元のドラマに戻るからすごいw しかも、ギャグもあるし、イチャイチャもあり、何なら感動もある。このバランスというか、感情がいろんな方向に振り切れてるんだけど、あの2ページを境に調和が取れる感じが何と言ったらいいのか分からなくなる。すごい読書体験をした気分。
 オープニングは夫婦が日常としてエロに入っていく感じで魅力的だったんですが、子作りというテーマが与えられることで2人の「初めて」へと盛り上がってくのが面白かったです。日常的な静かなエロも味わいつつ、感情が高まっていく劇的な側面でも楽しめる。感情とエロが盛り上がってフィニッシュ……かと思ったら最後に怒濤のギャグが待ってる構成も最高でした。「理想のわたし」再登場がカオスで笑うんだけど、果波と別の存在として登場してるのが大事ですよね。元々あの「理想」は「わたしがこうだったら」という代わりの姿だったけど、最後は自分とは別の存在として割り切ってる。果波が彼女のまま幸せになる、成長のドラマを感じる……まぁギャグ全開の場面なので考えすぎなんじゃないかと心配にもなるんですがw

『全裸にボディペイントでリレーに参加する話』ぐりえるも

 来月に単行本が出るということでショート4ページ。ショートなんですが、のっけから熱量がすごいので笑いました。さすがにセックスまでは行かないんですが、しっかりとした満足感。むしろセックスなしだからこそのライトな味わいが独自の魅力になってたとすら思います。鼻血ブーでオチになるのとか微笑ましすぎて最高でしょ。

『はだかリフレッシュ』三左わさび

 全裸ヒトカラしてるのが見つかり、ストレス発散に使われる。初手からアナルなので驚くんですが、アナルに酒入れたり、前の穴にマイク入れたりとなかなかにえげつないことになってるので笑いました。酒も危ないし、マイク汚いので完全にアウトなんですが、お互いにやってるのでインモラルなプレイとして対等のようにも思えてくる不思議。最初は店員の一方的な責めで終わると思ったんですよ。あのちんぐり返しされて、彼女がストローでケツほじろうとしてる場面の恐ろしさ最高でした。怖い、けどM心は刺激される、けど怖いw
 とにかく、そっから主人公の逆転になるんですよね。かなり過激なプレイになるんですが、その前にアナルに酒入れられてるので「まともなわけないか」と妙に納得できるのが絶妙。ヒロインの方は最初から最後までド変態ですが、主人公の方はそれに触発された形ですよね。……いや、最初に全裸カラオケしてるのでそれも怪しいかw

『ゆるしてあげる』ザシャ

 百合!! それも女子校での先生と生徒の百合。そもそも男が存在しない狭い世界の話ってのが秘密の花園感あって素晴らしいと思います。それと同時に閉鎖的で少し息が詰まるような感じもなくはなくて……というバランスが絶品でした。もちろんWEEKLY快楽天でやってた『交わりの家』ほどイヤな閉鎖感ではないんですが、ちょっと湿度が高めというか、理性が少しバカになっちゃう雰囲気がありますよね。全員が真っ黒な悪人でもないし、真っ白な善人でもなく、ラストもバッドエンドとは言えないけどハッピーエンドってのもちょっと違うよな……みたいな一言では表せない、いろんな感情がない交ぜになったような感覚が最高です。
 先生との禁断の関係、からの可愛い後輩がその先生に恋してて……と三角関係として甘酸っぱかったり切なかったり感動的な話になってもおかしくないし、最初はそうなると思ったんですよ。そしたらねぇ。先生も悪い人ではないんだけど、主人公にとって酷いことをしたのも事実で、ゆいなちゃん可哀想だな……とか思ったらラストでガツンとやられるw タイトルの『ゆるしてあげる』は先生との関係のことかと思ったんですけどねぇ。やられました。語り手として可哀想な存在で受け身なまま「ゆるしてあげて」終わりかと思ったら、読者の知らないところでめっちゃアクティブに暗躍してたw ただ、彼女が悪い女として怖いのかと言うと、元を正せば断りきれない先生が悪いし(浮気したことを打ち明けないまま終わるのも絶妙)、一番罪のない被害者なのは戸田ちゃんだけど結果として間女だし、それぞれが少しずつ罪を共有してる形なのかな。ドロドロの争奪戦になってるからこそ感情が濃く、薄暗くも魅惑的な雰囲気が生まれていたと思います。
 あと、ドラマ的には戸田ちゃんの介入が入ることで先生との主従の関係が初めて逆転、というか対等になる変化も良かったですね。結果として戸田ちゃんのせいで2人の関係はより深くなってしまったと。
 この話、戸田ちゃん視点で語れば寝取られに類するジャンルになってたと思うんですが、視点と情報開示の順番によって味わいがまったく別のものになってるのも面白かったです。あのオチを知った上でもっかい読もう……とかなっちゃいますね。

『ぎゃるぱら! ~平行世界でセックス無双~』池瀧玩具店

 前編。死んで異世界転生!! この手の死んで転生する話、初めてかもしれない。ジャンルメタなのは分かるので初めてとしてふさわしいかは怪しいのですがw
 てか、冒頭の死ぬくだりが『まんびきJKと無敵のおっさん』なので笑いました。無敵のおっさんあちこちにいて怖いw 包丁で殺されるとかなかなか凄惨な事態になるので面食らうんですが、包丁が刺さる部分はスマホで隠れる構図になってるのでセーフ。映画だとR15を免れる可能性があります(そもそも18禁です)。
 ファンタジー世界への転生ではなく、「もしも」の平行世界への転生ってのも面白かったです。ちょっと『世にも奇妙な物語』とかそういうオモシロとも通じるかな。エロを知らない世界ではビッチは生きづらいんだけど、逆に言うと、エロを教えてしまえば最強ですね。「無知」属性ってヒロインとか、ショタでは見たことあるけど、意外な「無知」シチュな作品でした。ヒロインがエロで圧倒する究極の女性上位な味わいですね。この手があったか……みたいな感動すら覚えましたw

『アナタのおねがい ワタシのおねがい』秋白秋乃

 ランプの魔人の親子と3P。青くない。褐色。豊乳ワールド。素敵すぎて信じられない。
 魔人要素として、娘が登場シーンで魔法でコーヒー入れてて、そこがすごい好きでした。ちょっとアニメっぽい絵面というか、いかにもデ*ズニーでありそうな感じ。当たり前ですが、本作の主はエロですので、ぶっちゃけ魔法とかそんな関係ないんですよ。それでも事前に魔法を明確に描くことで「魔法あるのに頼むのエロかよ!?」というオモシロが生まれてたと思います。意外ではあるけど、ちょっと納得してしまうw
 タイトルにもある「ワタシのおねがい」。これが原作(?)準拠の部分で願いでジ*ニーを自由にしてあげる、という話。エロいことしてくれるので自由にしてあげる、というある種の契約関係になる。主人公が親子に命令して一方的に犯す、とかではないんですよね。むしろエロに乗り気なのは魔人母の方ですし。このバランスが非常に良かったと思います。エロが双方向的。そっから魔法を使った母娘のふたなり挿入というぶっ飛んだプレイに発展するのも楽しかったです。しかも娘が挿入する側ってのが良かったですね。娘のヘコヘコ腰使い可愛いです。
 オチ。まさか主人公の子が……という話なんですが、あれ娘の子かもしれないですよね。あの精子に子種としての機能があるかは分かりませんがw

『PENIS HOUSE』ぴかお

 女友達のシェアハウス。そして、ふたなりふたなりって超珍しいと思うんですが、2作連続なので笑った。
 そして男の出てこない完全な百合は『ゆるしてあげる』に続く2作目ですね。ただ、チンコの有無は大きくて、そこが2作を楽しむポイントだと思います。もちろんプレイ内容としてもそうですし、ドラマとしてもですね。本作、決してカップルというわけではないんですよ。友達だけど、チンコを目の当たりにしてとりあえず手を出しちゃって、そのまま進めるうちに互いに満更でもない……のか? みたいなバランス。その変化の過程が生々しくて超良かったです。愛ありきでセックスに発展した通常の百合の『ゆるしてほしい』も良いし、セックスありきで愛が芽生えたのか? な『PENIS HOUSE』も良い。どっちも最高。愛のないセックスしても別にいいよね、とライトな感じで始まったのが、徐々に互いにヒートアップしていって……という変遷がマジエロかったです。プレイもエロいし、心理描写もエロい。『ゆるしてあげる』がじめっとしたエロさだとしたら、本作はからっとしたエロさですね。デレの予感はするけど、直接愛の言葉を吐くような場面は一切なく、むしろ快楽を追求していくような良さ。この友達のままセックスする感じが独特でホント最高でした。もちろん男女でも友達状態のセックスは描けるんでしょうが、そこに女同士という独自性が加わってるのが最高。

『ママハン ~千堂光編~』七尾ゆきじ

 シリーズ3作目。2作目がまさかのオリジンだったのですが、本作は通常営業に戻った感ありますね。1作目の扉に女性キャラ4人いるので、次作で最後の1人が出て完結か、そのあとまとめでもう1話って感じですかね。
 水泳のインストラクターということで水着。このシチュエーションは意外性あって良かったです。これでママさん感が薄れちゃったら台無しなんですが、それをしっかり出せてるから見事ですね。手腕を感じる。
 転んだフリしておっぱい鷲掴みしても無反応。いざ本題とチンコを出して動揺を誘うも表面上は冷静にたしなめられるだけ。この “こらっ 何考えてるの” の場面すげぇ良かったです。ただのヒロインではなくママさん感、それも子供と接するママさん感がめちゃくちゃリアル。冷静に対処したけど、内心ではめっちゃ動揺してて、その隙をつかれてずるずると行くのもよく耐えた方だと思います。どうせ脅されるので避けるのは無理な話なのですが、その中でも彼女はよくやった方なのではないか。
 本シリーズに通底する、友達のお母さんという本来ならエロとは無縁な存在にエロを見出す視点。その意味で今回の水泳のインストラクター設定良かったですね。ただのママの他にもう1コ、エロとは無縁な感じが加わる。次回は1話目でヤンキーっぽいと言われてた須藤さんだと思うんですが、そこらへんどうなるのか楽しみです。

『いっしょ暮らし ほりでー』ミカリン

 続編。へそゴルフ再びなので嬉しいw あれはたしかに1作で終わらせるには惜しいアイディアだったと思います。
 そんなへそゴルフからの剃毛。その手があったか!! と笑ってしまいました。要するに彼氏の方はへそゴルフを口実に彼女とエロいことをするのにハマってしまったのですね。裸族でパッと見でエロいのは彼女だけど、セックスのことばかり考えるのは彼氏の方で、という関係性が魅力的です。どっちも狂ってるようで、2人でいるとバランスが取れてるw
 へそゴルフの設定は、女体に対するフェチシズムを煽る効果として大発明だったと思うんですが、そこに剃毛を持ってきたのが見事でした。彼女の体を変えるのもそうだし、剃る際に陰部を凝視する。前回のへそゴルフの下見にも通じる良さがあったと思います。剃り終わったのを確認するコマのエロさすごかったと思います。仰向けに横たわる彼女を同じ高さで見る、というすごい角度、すごい構図。

『ムカつく女上司の体を乗っ取ってみた!』東雲龍

 体はエロいけど感じが悪い女上司の体を乗っ取る話。タイトルでも「乗っ取る」と表現してますが、実際のところは入れ替わってるだけで……というオチが良かったですね。ちょっと男の体での1日を過ごす女上司の方も見てみたいw
 本作の白眉はこの設定で痴漢を持ってきた点だと思います。せっかくエロい体を得たのでオナニーしてやろう、ここまでは分かる。そこから痴漢という被害を持ってくるのが意外であり、「言われてみれば確かに!」と納得。冒頭から繰り返されますが、主人公は彼女のことを「いい体してんな」と評してるんですよね。つまり彼女のことをエロい目で見てたというわけです。それなら電車で知らないオッサンが同じような目で見てきてもおかしくない。本作は全編を通じてエロい目で見られる女性の大変さを知る物語でもあったと思います。そこまで感動的に反省するようなオチではないんですが、上司がいつもイラついてる原因を知る、その片鱗に触れるくらいは気づいてましたよね。ここが面白かったし、それなのにギャグ的なオチにしたのもライトで良かったと思います。続きもすごい気になりますが、この「ちゃんちゃん」みたいなオチも好きなのでこのまま終わっても満足できてしまうw

姉弟の日常』山田こう

 タイトルの通り姉と弟の話なんですが、何気に両親のキャラも濃いのが特徴ではないでしょうか。ビジュアルもキャラクターもしっかりあるんですよね。エロが始まる前の幸せな4人家族の光景が印象的。それがあるからこそ、あの2人に見つからないように……という説得力が増すんですよね。子供っぽい姉も、冷めてるようで負けじと子供っぽい弟も可愛いんですが、あの親の実在感があるからこそ、のドキドキだったと思います。日常と地続きとして始まるエロの生々しさですよね。子供っぽさの極みとして電気あんまするのかと思ったらそのまま……と発展していくのが良い。2人が初めて一線を越える話ではないんですよね。この異常な日常が素晴らしい。
 片手コントローラー、しかももう片方は手マンというマルチタスクが超人すぎて笑ったんですが、逆に言うとフィンガーテクがそれだけヤバイのでは? ということですね。右手がコントローラー、左手が手マンと相反する2つが同居してるのが2人の日常としてふさわしい場面だったと思います。
 休憩は挟むけど基本コタツで、時間経過も具体的に表示するので汗やばそうですね。とか思ってたらエピローグで後かたづけの話が出てきたので笑いました。あれでも片づけた方だけど、そりゃ大変ですわなw 片づけで親に怒られるという子供っぽさもオチとして秀逸だったと思います。

『煩悩治療』gonza

 ショタが可愛いぞ~(開口一番)。ちょっと髪長めで中性的な感じもナイスなんですが、病院にショタなので母親と一緒来てるという別の要素が加わったのも見事だったと思います。ショタが単なるビジュアルやキャラ萌えではなく物語やシチュエーションと関わりを持ってる。
 ショタとのコントラストとしてヒロインがメガネ&ナースで大人っぽさを煮詰めたような印象なのも良かった。服を脱いだら下着がドエロという展開も彼女の正体が露わになる場面として象徴的だったと思います。レイプであることを自覚しつつ、 “合意成立かしら” というセリフを吐くのも面白かったですね。そのセリフと同時に服を脱ぐ。エロの展開と彼女の心理の変化が密接にリンクしてて秀逸。
 からのオチが衝撃的なので笑った。いやたしかにフリとして母親の存在には言及されてたけどもw とんでもない事態になるのは間違いないんですが、読切なのでここで終わり!!という割り切りが潔いw

『親』「タカシ」

 タイトルがもう怖いw 「タカシ」先生ゼロスに初参戦と思ったらいつも以上にえげつないボムを投下してくるのでビビった。ゼロスのが制限が少ないとかあるんですかね。こちらとしてもちょっとマジでギリギリのラインだった気がします。救いがなさすぎるよ! 光ゼロの闇100……というわけではないのがまた最悪ですね(最高)。一度希望の光を見せておいて、そこから奈落へ突き落とす。光があるほど影は濃くなる。
 あのオッサンが良い人で社会的にホメられた関係じゃないけど、彼女なりに救いを見出すとかでいいじゃないですか。そんなんじゃ許してくれないんだなぁw アナルの件が茶目っ気のあるギャグなのかと思ったら暗黒展開への布石だったのも見事ですね。良い人に見えたのにw
 こないだの快楽天もそうだったんですが、巻末に救いのない作品を持ってくるのが最高に意地悪w とはいえ、「こんなのもあるの!?」という衝撃は雑誌で読むことの楽しみの一つだとも思います。予想外の出会いってのが雑誌の良さですよね。
forms.gle
 終わり。ほぼ1ヶ月遅れの感想となってしまいました。そもそもスタートが遅いのが良くないですね。そこらへん意識してみます。次は快楽天かなぁ。今月快楽天とゼロスしか感想書けなかったことになるんですが……
 アンケートの最も面白かった作品3つ。『甘い罠』『ゆるしてあげる』『PENIS HOUSE』かな。百合に偏りすぎなんですがw
 最もエロかった作品。上記以外で選ぶとすると『リラクゼーションマアッサージREFRE』。怪しげな雰囲気が最高でした。