北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC HOTMILK(コミックホットミルク)2019年11月号の感想

 前号の感想サボってしまいました。リニューアル一発目なのでやりたかった、とか思ってたらブログ書くのがまた遅れに遅れたw

COMIC HOTMILK 2019年11月号
COMIC HOTMILK 2019年11月号

「HOT LOVE NOVEL」シノ ICHICO

 リニューアルで個人的に一番でかい変化がココだと思います。従来の表紙イラストのバックストーリーって形式がすごく好きだったので残念でもあるんですが、連載になりました。表紙が乳首出せないので追加イラストで乳首出して本番の詳細をノベルで……という構成が不可能になったのも関係あるのかな。とはいえ、連載ならではの物語が作れるってプラスもよく分かります。あとは単行本化とかもこっちのがまとまりがあってしやすいのかな。ボイスドラマも無料でサイト上に放置しとくのはもったいない代物だと思いますし。ちなみに、komifloのコメ欄に熱いコメントあるのでファンもそうだけど関係者の目に留まってほしい。ここで書いても仕方ないけど。「こんなすごいの普通にあっていいの?」みたいな衝撃は私もありましたし、同じ思いです。
 ということで「晴蘭坂学園の課外授業」というシリーズになります。どの程度のボリュームになるのかは分かりませんが、とりあえずは1話につき1人ずつヒロインが交代する感じなのでしょう。徹底したヒロイン目線のノベルで、野郎は喋らない。それは以前と一緒。喋らないけど野郎が固定で、舞台も同じなのでそこでどのように物語が広がっていくか楽しみですね。過去のヒロインが言及されたりはするんですが、直接登場とかはどうなのかしら。セリフなしなら可能? 蛹虎次郎先生の目次コメントじゃないけど、最終回は乱交とか考えちゃうんですがw
 とにかく第2話。こういう話があるから前号の感想は書くべきだったんだよなw 前回が舞台設定の説明とかがあったので、今回から本シリーズの日常がスタートした感じありますね。「この感じで毎回いろんな子が出るのね」と作品について掴めた気がします。さらに言うと、今話は前話に比べて人助け感が強くなってるのも特徴ではないかと。前話はヒロインが圧倒的な強者だったんですが、今話のヒロインは悩みを抱えていて、それが特別指導部によって解消される話。『水戸黄門』は言い過ぎですけど、一件落着感あって良いですよね。それなのにプレイの内容はアナルといきなり変化球なのも驚きます。2話でアナルって今度どうなっちゃうのw リニューアル前の表紙イラストのおまけだったらプレイの内容や属性が被っても「そういうイラストですので」で済むけど、連載になってからはそこらへんのバランスというか、シリーズ全体の構成も見所になるんじゃないかなぁと思います。

『私のマンキツ!』ズッキーニ

 フルカラー4ページ。マンキツといっても漫画喫茶ではなく満喫……だけじゃないない気もするw
 とにかく漫画喫茶。シチュエーションとしてはかなり魅力的というか面白いですよね。完全に部屋とは言えない程度の仕切りだけど、寝泊まりをする人もいて、という準ホテルな立ち位置がエロ漫画的にはおいしい題材だと思います。日常と非日常の境界線上にあるというか。そんな漫画喫茶で寝たフリをして男を誘うのが趣味なヒロインの話。客を誘うとかではなく、向こうから襲わせる、というのが捻れてて良いですね。いざとなったら逃げやすい、みたいな都合もありそうなのがリアルです(リアル感ということで実際にありそうかはまた別w)。今回襲うのは客ではなく店員。エピローグのあの余韻すごく良かったですね。店員相手ならではの場面でとても好きです。「まっ起きてたんですけど」と余裕を感じる優越感が独特ですね。気に入ったので同じ店にベッタリ、ではなく今後も店を転々をするらしいラストも彼女の特殊な趣味の追求が感じられて良かったです。

『child's play』岡田コウ

 姉と。ロリ体型というかかなり小柄な姉で、主人公は背も高く筋肉質で良いガタイしてる。コントラストが最高ですね。主人公の「こいつほっといてもモテるだろ」感あるのがまたね。モテても外の女には興味ないんだろうなぁ、そういう呪いにかかっちゃってるんだろうなぁ、というのが最高。
 小柄だし、登場の場面とか言動が子供っぽいので心身共に子供なのかと思いきや、いざエロのスイッチが入ると大人っぽくて、完全に主人公のことを精神的に支配するような関係になるのが最高。あのグッと雰囲気が変わる瞬間とかすごいエロかったし、あんなにワガママというか性的に意地悪なことを出来るのは主人公相手のときだけなんだろうな、だったらもうこの2人がベストカップルなんじゃね、みたいなところまで含めてホント良い。主人公の叶わない片想いってのが切ないんだよなぁチクショウ。
 コンドームの場面が個人的には大好きで。アップでゴム付けるとモザイク消えるのか、みたいな現象も面白かったんですが、場面としても最高。姉がゴム持ってるんですが、それが2人の関係性を象徴してると思うんですよね。姉は割り切った関係だと思ってて、主人公は体だけじゃなく心も欲しい。そんな2人の関係性のある種の「壁」としてゴムがある。もちろん主人公がゴムを持ってないのは「断ってみせる」という最終目標でもあるんですが。まぁ、ごちゃごちゃ言ったけど、単純にゴム付ける場面がめっちゃ丁寧で最高。セックスの準備としてもエロいし、付け方でキャラクターの個性が出るし(今回は慣れてる姉と慣れてることに嫉妬する弟)、単純に疑似手コキ、疑似フェラ行為としてもエロいです。
 挿入時の見開き2ページが圧巻。両端に縦にぶち抜いたコマを配し、中央には横長で見開き、その上下に2コマずつあって、右は局部で左は姉の顔のアップ。なにこのページ構成、芸術的でしょw 決してAVとかでは得られることのないエロ漫画独自の魅力を感じる。
 主人公が従順でいるか反乱するか、みたいな心理の変遷も読み応えあるんですが、「攻めてみるか?」という瞬間に姉がおっぱい見せてくるのがまた良い。ドラマ的な盛り上がりとエロの盛り上がりが一致してるのもそうだし、姉が主人公の心理の機微に気づいているからあのタイミングで胸を出したのではないか、みたいな奥行きもありますよね。

『槍間デリバリー』水龍敬

 槍間一族シリーズ。何といっても本作は○ーバーイーツを持ってきたのが最高ですよね。配達員を人妻が誘惑して……というのはエロ的に一定のジャンルだと思いますが、その亜種。本作のヒロインが人妻ではなくその娘なのはそこらへんも意識してるのではないかと思います。既存のジャンルをメタ的に改変してるというか。
 ○ーバーイーツが面白すぎるんですが、通常の配達員と違って、ここに届けたら終わり、という点がエロ的にはデカいですよね。人妻と配達員の話とか「このあとの仕事は?」「会社に怒られちゃうよ」みたいな考えも湧きますが、○ーバーイーツだと大丈夫なのでそこがうまい(細かい仕組みは知らないんですが)。
 享楽的で終始やりまくってる印象もあるんですが、意外と主人公がやるまではじっくり溜めてるのも良いですよね。「おいおいヤバイだろ」から始まって、それが徐々に「どうでもいいや」に変わるまでのドラマが意外と丁寧。この世界ではまともな方が少数派。

『はなちゃんねる』蛹虎次郎

 配信終了。つまり最終回。友バレからの乱交。視点が友人に移ってるのが面白いですね。まともな人が堕ちるまで、がやっぱ作品の味噌なんでしょうね。前話までのヒロインはなはもう堕ち切っちゃった人として「あちら」の存在。まぁ、彼女をそういう存在として描けるのも最終話の魅力ですね。彼女視点だとどうしても出ない味わいですし。
 あと良かったというか最高に意地悪なのはまず手始めに友人2人が撮影係をさせられる点。共犯者ではあるけど助けることもその輪に入ることも出来ない絶妙な距離感だったと思います。この関係はエグいよなぁとか思ったんですが、よく考えたら蛹先生、以前の『ナカナカノナカ』でも撮影係の話やってるんでしたね。オハコかw そういう意味では『ナカナカノナカ』のさらに向こう側へ本作は突き進むのでレベルアップ感。

『LOVE色ぷち穴5』田辺京

 5作目。この姉妹いったい何人いるんだ……というのが楽しいシリーズでしたが、ついに最後。5姉妹が明言されました。されてしまった。末っ子を出してから「いやまだ間にいますけど」と騙してくる感じとか最高だったんですが、これはいよいよ言い逃れできないなぁ。シリーズ総決算で最後にもう1話、とかファン的には期待してしまう気持ちもあるんですが、とにかく新キャラは本作で終わりでしょう。
 そんな一区切り感、クライマックス感でもあるんですが、本作久々にアドニスががっつり登場するんですよね。ちゃんとセックスまでする。初回以来なので嬉しいです。他は顔見せ程度でしたからね。まぁ、その顔見せの場面の姉妹の集合図とか別の意味で魅力的だったんですが。
 最後の姉妹の話なんだけど、常にアドニスのことを意識した内容になってるのも面白かったですね。比較され対抗心を燃やすんですが、そもそもセックスが苦手なサキュバスが小林と出会ってそれを克服する作りが初回と対になってますよね。まぁ、何やかんや理屈をつけて姉妹はみんな処女だったわけですが、今回の話が一番初回との関連が強いのは間違いないです。ありそうでなかった(なんでないんだよって話ですがw)3Pがついに描かれるのが嬉しいです。それも1人ずつタイマンでやってからの3Pという構成になってるのも良かった。アバンでアドニスとやって、新キャラ登場、回想で説明を挟んで新キャラとやって、最後にアドニス参戦、という構成が見事でした。タイトルの直後に回想を挟むのは前話と同じなんですが、アドニスと新キャラの区切りとして使ったのが素晴らしかったです。

『おがみオトシ』kiasa

 卒業生が保健室の先生と。保健室の先生は定番ジャンルですが、男の方が卒業済みなのが面白い。学生時代から関係はあるっぽいんですが、本作で描かれるのはあくまでも卒業後。禁断の関係ではない。「もう学生じゃないからいいじゃないですかー」とヒロインの理性を揺さぶるわけですね。この設定は面白かったなぁ。もちろん保健室でやってるのでリスクはあるし、学生時代からやってるから禁断の関係ではあるんだけど、「あの頃に比べたら今は全然セーフでしょ」と言い訳を用意してくる。あくまでもお願いしてやることになるんですが、とはいえもう付き合っちゃっても問題ないんでしょ? という余地がありますよね。インモラルな関係とか、快楽堕ちとかではなく、普通にハッピーエンドの予感を感じながら……というのが素晴らしかったです。ラストもちゃんと付き合った上での普通の恋人として、ではない特殊シチュエーションなのもその味わいの延長として良かったですね。2人ともクセになってやがるw

『ザクロ症候群 -薬研 和の場合-』黒川おとぎ

 5話目。ザクロ症候群を根治しようとする動きが描かれたりしていよいよクライマックスっぽいですね。シリーズで初めて次回に直結する終わり方ですし。次回がラストなのかな。盛り上げ方が完全にバトル漫画のそんなのでめちゃくちゃテンション上がるんですが、終わると思うとちょっと寂しいですね。好きなシリーズですので。
 目次コメントにもあったけど、母乳。薬の副作用という理由を見つけて作者が好きなことを適当に放り込んだ……だけではないですよね。もちろん好きなことありきで話を考えたのかもしれませんが、物語的に重要なのは周防のパワーアップですよ。母乳ゴクゴクによって精力が倍増。これによって次回予想される乱交にも耐えられるチンコを得たんだと思います。最低でも4Pは確定じゃないですか? 最終決戦前に主人公がパワーアップする。やっぱ設定や話の組み立て方がバトル漫画だw
 ラストにパンデミックが起きてしまってギャグ的に終わるのは今までに何度かあった定番だと思いますが、今回のラストはギャグでは終わらず、緊張感を保ったまま次回に続く。まさかのクリフハンガーですよ。やばい、ハラハラもするけど、ワクワクもする。既存の強キャラ、能力者たちが一堂に会して……ってやっぱバトル漫画だよなぁw

『続・ちょぉそこん人 ワシのエロ漫画を見ちゃってぇや!!』神楽もろみ

 続編。エロ漫画家と姪。タイトルがとにかく強烈なんですが、意外とギャグに逃げるような話ではなくしっかりした話なので意外ですよね。エロ漫画家設定も性に関心のある姪が主人公に接近する動機としてうまかったと思います。「冴えないオッサンだけど」の部分を支えるのがエロ漫画家設定。あと、読み返したら一応前作のラストで続編が予告されてる、匂わされてるので笑いました。まさかの続編と驚いてしまったんですが、案外そうでもなかったんですね。
 続編らしい魅力に溢れてたと思います。キャラクターが確立されてるのもそうだし、主人公とヒロインの距離感、関係性、予期せぬ再会でフランクに接してくるけど……という序盤がすごく良かったです。続編はこれがあるから強いよなぁ。
 旧式のスクール水着。母親が昔使ってたやつだから、という場所を利用したロジックもうまいし、 “こういうの好きなんじゃろ?” と背伸びしてる感じも可愛いですよね。コスプレ的に彼女が楽しんでることによって魅力倍増だったと思います。
 そんなスク水が19ページで終わり、あとはエピローグ……かと思ったら延長戦!! これは熱い。しかも再びコスプレ。「まだあるんかい!」という喜びマジ最高でした。食事を挟むことで2人の日常っぽいものが描かれたのも良かったですね。そこから再びエロへなだれ込むんですが、振り幅が出たと思います。充実したメシからシームレスにエロに繋がっていくのが最高。メシをちゃんと最後まで食べるのも良かったです。食べないのはもったいないけど、目の前の彼女がエロすぎるので急いでかき込むの、彼の心情表現として秀逸でしたね。

『さいしょの一歩』めの子

 初々しいカップルの話かと思ったらチャイナ服どーん!! なのでビビりました。性的に強調されすぎてて知らずに入店したら「やべぇ そっちの店だったか」とひるんでしまいそうですw ただ、圧倒的にエロいんだけど、それを可愛いという印象がそれを上回るから不思議ですね。キャラクターの魅力か。あと、個人的には不釣り合いにも感じるあの手袋がめちゃくちゃ好きです。めっちゃ色っぽいです。何一つ欠けることなくエロパートを完走したので本当に良かったw
 そんなチャイナ服が物語的な展開、オチと関わってくるのも見事でしたね。主人公は嬉しいけど嫉妬しちゃうので彼女がズボンを穿くようになる。ぶっちゃけズボンありでも全然可愛いです。あんなん通い詰める自信があるw
 要所要所で顔なしで登場する親父が笑えたんですが、最後キレてたのはなんでなんですかね。娘を奪われたからなのか、もしくは「お前のせいでズボン穿くようになっちゃったじゃねぇか」なのかw

『アンコントローラブル』宮部キウイ

 後編。お堅い生徒会長がコラ画像によって脅され男3人に好きなようにされてしまう。このまま調教されることになって……で前作終わり。そのまま地の底まで話かと思ったら違った!! 宮部先生は純愛ものからダークな作品まで幅広いので前回の『私の知りたい音』前後編では「どっちに転ぶんだ?」というハラハラが楽しめたんですが、今回は違う意味で一筋縄で行かない。前編で「どう考えてもアンハッピーエンド不可避」と思われてからのすごいツイスト。マジビビりました。
 男の中に1人良心の呵責に悩む遠藤くんが出てくるので彼に救われる話……違う。ヒロインが陵辱の中、彼との関係に愛を見いだしていく話……だけじゃない。まさかの大逆転。お姫様が王子様に助けられる時代じゃないのは分かってますが、まさかヒロインが1人で事態を解決し、王子様を性的に支配するとは。本当の『アンコントローラブル』は彼女の方でした、というすごいオチでしたね。調教によって目覚めたのは間違いないので快楽堕ちの側面もあるんですが、その上で逆転だからすごかったですね。スマホで脅されるとこから始まったんですが、スマホで逆転するというのも見事でした。しかもあの写真、遠藤くんだけ着衣なんですよね。このさりげない描写で「彼は別」という彼女の真相が描かれてるのが演出として秀逸でした。彼はある意味あの中で一番まともで、だからこそ最後まで服を着ていたので、というロジックも見事ですね。

『文学を貪るモノタチ』夏庵

 『ジュン×ジョウ恋歌』がまだ終わってないのに別の読切やるんですね。ただ話としてはやっぱりな内容なので最高です。強烈すぎる作家性。
 あとこれ『アンコントーラブル』の直後に載ってるのも面白いですよね。逆転のない『アンコントーラブル』みたいな話じゃないですか。「そんなヒロインが勝つ話ばかり続かないんでw」とあざ笑われてるかのような掲載順なので笑いました。
 寝取られ一歩手前みたいな話でもあるんですが、基本はヒロイン目線の話なので違うか。文芸部を維持するために不良たちに部員になってもらい、その見返りに……という話。やっぱこの体裁というか、「○○だから仕方ない」の部分がエロ漫画の醍醐味ですよね。心の言い訳。まぁ、実際は弱みにつけ込まれてるんですが。本作の場合、ヒロインはエロに能動的とは言えないんですが、それでも取引を分かった上で、という心理の機微が面白いと思います。

『まほうつかいのおねえさん』ばくや

 おねショタ。魔法使いを自称するお姉さんとショタ。ただ、冒頭で披露する魔法が手品の定番ネタの連発。この時点で「うさんくせぇw」となるのが良い。サキュバスとか当たり前に出てくるのがエロ漫画なんですが、本作では「魔法使いじゃないよなぁ……」と疑わせる。魔法ではなく、手品でショタの心を掴んで自宅に連れてく……となると少し闇を感じますねw おねショタものって身も蓋もないことを言ってしまえば性犯罪で、それを忘れさせる作品も好きですが、本作の冒頭は明らかにそれを匂わせてるというか、不穏さをあえて入れてると思います。ただ、驚くほどにハッピーエンドなのであくまでも作品の本質というよりはスパイス程度ですかね。
 その匂わせもそうなんですが、1ページ目でショタに「塾を辞めたい」「家庭教師にして」という願望を吐露させてから、ラストページで見事それが実現するという構成からかなり真面目な印象を受けます。誠実というか。ショタが可愛くて細かいことがどうでもよくなりそうなんですが、意外とショタの成長物語としてもしっかりしてるので驚きます。エピローグに2ページ使うのは多い方だと思うんですが、そのゆったりとしたエピローグが素晴らしかったですね。本作の気持ちいい読後感を支えてると思います。

『黒ギャルはオタクに優しい』ヤマグチ

 身も蓋もないほど説明してしまうタイトルが最高。家庭的な一面を見せるギャル、という1ページ目から始まるのも相まってこの時点でどんな作品か分かってしまうというか、「はい好きでーす」となっちゃますねw
 コミメガαでやってた真エロマンガ道場入門における入選作品で、劇中で主人公の黒ギャル好きがバレるアイテムとして「コミックギャルストアΩ」が出てくるんですが、肝心のコミメガαはもう……と少し寂しい気持ちになりますw ただ、この架空の雑誌、雑誌名もそうだけど、雑誌のタイトルロゴがマジ秀逸なので笑いました。「Ω」をデザインに入れてる感じが元ネタを踏襲しててすごいw
 あと、小ネタ好きとしては、ラストページに出てきたティッシュ箱。スコッティならぬ「Sicotty」なので笑いました。シコるために生まれたような名前だ……
 積極的だけどめっちゃ優しい、というオタクの願望を具現化したようなギャル像が本当に素晴らしく、終始彼女が主導ではあるんですが、要所要所で主人公が能動的に頑張る場面があって、それが展開として、物語として良かったです。その頑張りに気づいてくれてアホみたいに甘やかしてホメてくれるギャルがまた良いんですよね。

『恐田さんと鬼頭くん』ねくたー

 それぞれイメチェンして高○デビューし、不良に勘違いされた男女が乱交パーティーで再会する。もうこの時点で面白いでしょ。イメチェンとか、不良に勘違いされるとか個々の要素は割とある話かもしれませんが、互いに同じようにイメチェンし、同じように不良と勘違いされてるので似たようなコミュニティーに集まってくるのがロジカルというか妙に説得力を感じてしまう。
 基本的にヒロインの恐田さんの視点で進むんですが、互いの正体に気付く順番、ここが面白い。同時に「あー!お前はー!」ではない。恐田さんが先に気付く。恐田さんはまだ秘密を保ってる(と思ってる)のでその秘密を守ろうとエロに積極的と演じる。一発出したら鬼頭くんが気付いてたと明かし、今度は鬼頭くんが攻めに転じる。ただ、まだ恐田さんがビッチだと勘違いしてるんですよね。だから無責任に攻める。ここまでやって、やっと2人の秘密がオープンになって、意気投合からの愛のあるセックスという流れが最高。互いにウソをつかなくていい相手ということで2人の特別感が増しますよね。気持ちが入ると俄然気持ちよくなって……という部分の説得力が素晴らしかったです。まぁ、その前はレイプ、しかもヤケクソになった童貞によるレイプなので気持ちよくないだろうって話なんですがw エロマンガだとよく和姦か否かで好みが別れるんですが、和姦派の言い分としてはこの「気持ちが乗ってる方が気持ちいい」がありますよね。まぁ、だから絶対和姦とまでは言いませんけど。
 あと、個人的には2人が意気投合、仲直りした場面でのマイクが「コツン」する演出が好きです。あそこでエロでも美少女要素でもないネタが入るのが緩急として良かったと思います。もちろん2人の心理描写としても素敵。

『となりのりなと!』たくわん

 『よつばと!』みたいなノリのタイトルながら回文してきたので笑った。もうこの時点で勝ちだと思う。
 ロリ。主人公も若干ロリ好きらしい描写あるんですが、あくまでも理性的で、ノータッチの精神でいたのが面白かったです。そんな彼の理性が徐々に崩されていく序盤の展開がパズル的な気持ちよさあったと思います。夏で暑い、鍵を忘れて家の前に座り込む隣人ロリ、自分の家に誘うべきか否か……という2択が最高。お前はまだ悪くないよ!! と言いたくなってしまうw
 そこから少女が性に積極的でエロへと飛躍していくんですが、その根拠が奔放な彼女の母親にあって、というのも良かったです。美人ママだと密かに憧れてたけど、それが打ち砕かれると同時に彼女の影響を受けた少女が目の前にいて……という主人公の理性を揺さぶってくる。これは仕方ない!! って思ってしまうような部分が魅力だったと思います(もちろんダメですw)。ロリに手を出すことに一切の躊躇のない作品もありですけど、「ダメなんだけど……」と誘惑され続けるのも醍醐味だと思います。

『姉、TokiDoki弟ッ!』綺月さい

 弟に彼女が出来たので姉が我慢できずに襲う。彼女(疑惑)は「佐藤先輩」で年上なんですよね。年上好きは姉が原因なんだろうなぁとニヤニヤしてたら、想像を上回るほどのハッピーエンドになるので笑いました。彼女なんていなかったw 「先輩」だったのは年上女性の好みを知るためだったのですね。普通にうまいのでちょっと悔しいっすわw
 いきなりフェラから始まるので驚くんですが、とにかく性に対して、禁断の関係に対する心理的ハードルがめちゃくちゃ低い。前にもこういう経験あるのかとも疑ったんですが、どうやら違いそうですよね。セックスするようになるまでの流れも、脅しというほど強くもないので「それでいいのか」とか思うんですが、要するに元から好きだったって話。心理描写とかも丁寧に繰り返されるので、行為の最中に2人の真意に徐々に気付いていく構成。ここが面白かったです。「いきなり?」と驚くのはむしろ正解というか。
 佐藤先輩とのメール(LINE)のやりとり見たら、先輩「二人の記念日にしようね」とか言ってて完全に向こうは気がありそうなので笑いました。どんまいw

『元気のミナモト!』DIN

 ギャルは家庭的でオタクに優しい、みたいな作品ありましたけど、本作も若干それ。ただ、家庭的を目指してて、という細かくは違くて、そこが魅力ですよね。料理上手になろうと頑張ってる様がまっすぐで可愛いです。ギャルはまっすぐ。そこが良い。
 オタクっていうほどオタクかは分からないんですが、 “無遅刻無欠席が自慢だったのに…” でそれほどイケてる奴ではないと分かる感じも好きです。キャラクターの説明になってると同時に、だからヒロインが何とかしなくちゃ、という展開に繋がるので良いですよね。うまい。
 からのロッカーに隠れる展開になって、タクヤが調子に乗り出すので笑った。いやまぁ分かりますけどね。あんだけしてもらった相手と狭い中で密着したら興奮するし、我慢できなくなるのも分かります。攻守の逆転は意外だったんですが、気持ちは理解できてしまうw
 あと、細かいけど、 “わたしが教室までガードしてあげる!” “次 体育なんだよね” という序盤のやりとりが「体育の準備」という次のシチュエーションに繋がるのは見事だったと思います。ロッカーに隠れる展開、唐突に思いかねないんですが、よく考えると布石は打たれてる。

『たえちゃんとじみこさん』玄鉄絢

 第13話。コミメガαからお引っ越し。1ページ目で申し訳程度に登場するタイトルロールの2人で笑いました。予期せぬタイミングでの移籍の弊害w ゆったりと進む話なので尚更不測の事態に対応できないというか。
 あらすじのところで「伝染」という言葉が使われていて、本作の芯にあたるものなんじゃないかと思います。たえちゃん、じみこさんもそうだけど、その2人から始まり、徐々に広がっていく百合ウイルス、みたいなw 今回も予期せぬキャラが、予期せぬカップリングとなって……という展開が魅力的ですよね。ここでエロが生まれるのか、という予感、ドキドキ、実行という流れがエロいです。あの「やるのか?」みたいな緊張感いいですよね。時限爆弾は爆発する前が一番怖い、みたいな。

『ゲノム』古賀亮一

 コミメガαとの統合の関係で巻末のギャグ濃度が高まってるので最高です。巻末がカオスすぎるw
 「だまし船変形ギミック」はマジ笑った。絵としては何も説明されないんですが、それだけに頭の中で想像したら無茶苦茶なのでヤバイw
 市役所の地図記号が気になってたのでラストページで明らかになるのも良かった。所長の方がしっくりくるじゃん、というオチになるからすごい。最後のコマでもメガネが市役所のままなのも最高ですね。マジック消えないのか。

コアマガあほすたさんあほすたさん

 ホットミルクの巻末がカオスになった元凶w しっかりホットミルクネタかましてくるので最高でした。あと、イトーさん可愛い。
 後半は相談コーナー。勃起薬。具体的な情報、アドバイスがあって興味深いんですが、それを乗り越えてくるバイアグラ実体験の作者で笑う。いや、ダメでしょ。マジでダメでしょ。チンコないのに勃起薬ダメでしょw 体張りすぎ……

『母性天使マザカルカノン』一億年惑星

 第24話。巻末は『カノンちゃん』固定のようです。ギャグの大トリ……と思ったら今回普通に大人カノンちゃんが可愛いのでつらい。前回もエロ展開ありましたけど、今回はより具体的にエロに近づいてるのでハラハラしますw そういう目で見たくない気持ちもあるけど胸もむくだりとか完全に……で葛藤がw
 ラストのパンツ見た見てない見ました! のくだりも最高でした。あの勢い良いよなぁ。ウソを突き通さない弱さもそうだし。

「読者コーナー」

 というか出張所(webラジオ)の話で申し訳ないんですが、かっきー病欠の回がスペシャル感あって面白かったです。もちろん元気になってほしいのですが。代打の方が思いの外喋りがうまくて驚きますし、あと何より女性2人のホストが編集の方を呼んで……という形が新鮮ですごく魅力的でした。やってることは大体いつもと同じなんですが、ホストが違うだけであんなに雰囲気変わるんだなぁと。

docs.google.com

 終わり。本当に申し訳ない。1ヶ月遅れはマジで申し訳ない。こんなに遅れるなら別の記事をもう少し新鮮なうちに……と思ったんですがホットミルクやっておきたかったんですよ。そうこうしてると、もう次号出ちゃうw
 まとめ。↑のアンケートです。面白かった作品『アンコントーラブル後編』、ヌけた『child's play』、ヒロイン可愛い『おがみオトシ』かな。聞かれてないけど総合優勝は『child's play』でした。ぶっちゃけ全部これかも、というレベルで好き。