北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.13の感想

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 この一ヶ月weeklyしかエロ漫画感想やれてなかったんですが、やっとゼロス感想終わりそうです(遅い)。

「表紙」蒼井ミハル

 10月期。ヘッドホンのケーブルとマフラーに包まれた構図が可愛くもありエロいんですが、今週の印象だとまだ本編と合致しないかな。まぁ、キャラと違うようなことになってるので恥じらってるとも見れるんですが、表紙のキービジュアルでこのパターンは初じゃないかしら。分かりやすく本編と合致しない感じ。今後が気になります。もちろんこれと同じ場面が出てくるとは思ってませんがw

『暖冬』蒼井ミハル

 蒼井先生weeklyで2作目。ごりごりのストーリー路線なのも嬉しいです。weeklyだと話のスケール(長さ)が全然読めなくて、そこもまた魅力なんですよね。
 めちゃくちゃ寒そうな雪景色の中『暖冬』というタイトル。なんで暖かいんでしょうねぇ……と想像を喚起させますよね。良いタイトル。そんなオープニング、アバンからの扉の流れがマジ最高だと思うんですが、ちょっと話の構造とかが前作の『密の味』とも似てるのかな。社会に馴染めないおねとショタが出会って……みたいな。あえて似た路線をやってるんだと思いますが、2人を繋げるのが映画から音楽へと変わってるのも興味深いです。しかも今回は完全にプレイヤーなのもデカい。ボーカルに逃げられたせいで歌が下手くそで……という冒頭の演奏シーンが彼女のの置かれてる状況、人生を如実に表してると思います。まだ具体的には何も分かりませんが、独りになったせいでパフォーマンスが変なものになってしまっている、というのが良い。誰かのせいで、誰かを失ったせいで人生が狂ってしまった感。
 バイクでの会話シーンでヒロインのキャラクターが大体掴めるのもうまいですよね。語り口調や扇くんへの接し方、深堀はしないけど案ずる鋭さもあって。このかっこいい大人感、すごい好きです。
 少年が川に落ちて……とかちょっとリアルでも怖いやつなんでマジでハラハラしましたが、それを救う場面がちょっとかっこよすぎますよね。あれはビビった。表紙とか扉が決め絵として機能してたと思いますが、下手すりゃそれをも越える1枚なんじゃないかしら。
 あまりのかっこよさに目を奪われてたんですが、話の続きとしてはおっぱい来たーw 唐突な驚きもありますが、まぁ暖めるために必要ですわな。火も焚けてないし(扇くんが火種探す係)。突然のおっぱいに動揺するショタ可愛いし、動じないお姉さんかっこいいし……と思ったらショタのちんこで心揺れててウケる。そっちの気があるのかw まぁ、勃起する程度には元気になったというか、精神的な余裕も生まれたわけですので別のスイッチが入っちゃうのも納得かもしれない。寝てる扇くんペロペロとかだったらさすがにアレですが。 “だいぶ年下だけど むしろ…!” が完全な本音なので笑いました。今までかっこよかった彼女の最も奥深い部分が見えた気がするw

『法務エローン』桜去ほとり

 第2話。後編ですね。じっくりと雰囲気を作り上げてからエロが始まる『暖冬』の直後に本作後編の始まりを見るとギャップで笑ってしまいます。これはこれで良い。最高。
 前回の感想で性行契約書には今後のプレイ内容が書いてあるとか予想したんですが、違ったw やることとは逆で、やってはいけないことでしたね。縛り。その件が大オチとして絡んでくるので読んでて気持ちよかったです。
 契約書による縛りが焦らしのような効果を生んでからの主人公の一計。上書き。普通だったら最初から好きなだけやっててもいい話なんですが、最初の契約書がストッパーとしてワンクッション入るのが面白いですね。一度「ダメなこと」として強烈に認識させられてからのリミッターを解除する快感。我慢してからの解放みたいな話とも通じますが、それを契約をモチーフに描き、エロの展開に交えたのが面白い。要は快楽堕ちみたいな話で、「どうしてほしいんだい?」とヒロインに言わせる話なんですが、それをサインというアクションになってるのがおかしい。行為中にペンと紙を持つ絵面初めて見たかもしれないw

『業務』いだ天ふにすけ

 デフォルメの効いた絵なのにダークな話。このギャップ良いですね。すごい新鮮。またオープングが良いんだよなぁ。普通の仕事かと思ったら突然のバック。1ページ目の会話に出てきたスマホが2ページ目でもまったく別の使い方で出てくる、というのもうまい。
 回想形式で本編が始まって、冒頭の場面に繋がって終わるんですが、冒頭の場面で言及されたハメ撮りについては直接は描かれない。回想として初めての夜が描かれ、その後も延々とエロを繰り返して(ここでハメ撮り)、再び冒頭の場面。この終盤の飛躍がすごく良かったですね。そこまで複雑に時間軸をいじってるわけではないんですが、スマホの中の映像として本編では隙間となってる時間が突如として出てくるのが最高。これ語り口としてマジ秀逸なんじゃないですかね。最初読んだときマジで痺れましたよ。2人のエロい関係、行為があそこで急激にレベルアップしてその勢いのままバシッと終わる。一旦エピローグ的な場面を描いて油断させてからのー? というのがホント効果的なんだよなぁ。穏やかなエピローグからさらなるエロを予感させて終わる、というだけだったらよくあるパターンですが、その先のエロを1ページだけ見せる。しかもオープニングに戻ってきて終わる。ちょっと予想を超えるかっこよさなので動揺してしまいました。


 終わり。よく考えたら『業務』の感想が最初と最後の場面についてしか書けてないんですが、いやマジでそのくらい良かったんですよ。特にエンディング。もちろん間のエロパートも良かったんですけどね。徐々に主人公の闇(というかS)が露わになっていくのが良いですよね。先輩、巻き込まれ型の主人公にしてはノリノリなんだよなぁ。
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