北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.8の感想

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 更新が日曜なのと、1週間が期限なのと、翌日がジャンプなため当日更新が続けられてます。深夜だから正確には翌日かもしれないけど。

『雫ちゃんはあそびたい』タカハシノヲト

 第2話。後編ですね。リネン室でいざ……からが後編。キレイな分割でしたね。ページ数的にも完全に半分。おそらく読切1本作ったのを雑誌サイドが分割してるだけだと思うんですが、元から前後編として作られたんじゃないかと思えるほどだったと思います。前編は2人のキャラクター、関係性、そしてスーパー銭湯のリネン室というシチュエーションの面白さが強かったと思うんですが、今回はシンプルにエロ。2人だけの世界に入っちゃってるのでシチュエーションの面白さは最後にちょっと出てくるだけ。セックスの最中は背景としてもほとんど出てきませんね。それだけ2人が夢中になってるのが伝わってきます。
 タイトルにもあるように、基本的にはヒロインの雫ちゃんが攻め……というかリードする話じゃないですか。もちろんその部分の魅力もハンパないんですが、カズ兄もやられるだけじゃない。 “雫に…好きな女の子に自分のちんこいじられてるんだぞ…” “ちんこガッチガチになるに決まってる…だろ” のくだり最高でしたね。男を見せたよカズ兄。こんだけのことをしておきながら、キスをするのはこのセリフの直後ってのがまた良かったですね。それまでは好奇心の暴走みたいなニュアンスが強かったですが、それ以降は2人の気持ちを確認しての大人の関係という感じが増したと思います。
 あと、すげぇ細かい描写で面白かったのはキスの次あたりに出てくる “すっげぇ泡立ってるな…” のコマ。挿入するチンコを2人の下から見上げるショットなんですが、チンコの向こうに2人の顔が見える。チンコの透過表現。こんなのあったのか。特にカズ兄の顔がチンコに埋まるような構図になってて、彼の心情を現してるようで面白かったです。いや、単純に絵として新鮮だったのもありますが。

『おつかれ♡』fu-ta

 仕事に疲れ、心がすり減った主人公の元に女の子が降ってくる。空からではなく、階段の上から。ボーイミーツガールとして心躍りますね。落ちてくる女の子を受け止める善行を果たすんですが、事故的に嗅いだ女の子の匂いに癒されてしまって……というのが「お前疲れてるなw」の表現として最高だったと思います。最後までかっこつかない感じ、良いですよね。
 からの毎日同じ電車。なるほど、通勤と通学の違いはありますが、同じ時間、同じ電車にはなるのですね。出会いの場として確かにこれ以上のものはないかもしれない。主人公の生活に少しの潤いが訪れる話として見事だったと思います。仕事に行くには電車に行かなくちゃいけないけど、電車に乗ると彼女に会える。仕事に行くのが楽しくなる……と錯覚しそうですw
 んで、電車の中で優理ちゃんの方から迫って……。仕事で疲れてる主人公へのご褒美という体裁なんですが、やってることは割と彼女が勝手に気持ちよくなってる感があるのもチグハグで良い。彼女の幼さ、未熟さを感じますね。いたずらっぽく迫ってはくるけど、というギャップ。
 ドアと主人公で彼女を挟む構図だったんですが、ラストにドアが開いて解散、ドアによって2人は分断される、という流れもキレイだったと思います。すぐに電車が行ってしまうので彼女が耐えきれずに倒れ込んでもバレない。
 地味に良かったのは、本作の最初と最後が「上から下へ」という方向性のアクションで揃えられてた点。最初は階段の落下ですし、ラストはホームで倒れ込むのと、そのままホームを濡らす。話の切れ目としても文句ナシですし、キレイな構成だったと思います。
 エロかったので忘れそうになりますが、挿入はまだなし。おっぱいもなしなんですが、komifloコメ欄で「無修正」言われてるので爆笑しました。ホントだ、うまいw

『恋結び』葵奈太

 直前の『おつかれ』がゆったりとしたスタートを切ったシリーズだったので本作もそんな感じかと思ったら、読切。この終わるか終わらないのか分からずに読むのも一興ですよね。好みが分かれるかもしれませんが、weeklyの魅力だと思います。焦らされるのも良し、完結するのもまた良し。
 ゼミの研究で神社に訪れた主人公と、その神社の娘で巫女のヒロイン。かつての悲恋と2人の関係が重ねられて……というのが良かったと思います。とにかく話がキレイ。そこに「紐」というキーアイテムを持ってきたのも見事ですよね。まさに縁結びですし、最近だと『君の名は』とかちょっと連想したりもしました。その紐を物理的にプレイに取り入れてくるから驚きました。最高でしょ。バチ当たるぞw とか心配にもなるんですが、そこをフォローするかのようなオチが付くのも見事でしたね。紐がハートマークに見えるのもデザイン的な魅力だったと思います。
 紐が垂れてるのと重ね合わせてるのかは分かりませんが、とにかくヒロインのおっぱいが大きいんですよ。めっちゃ垂れてる。ちょっと圧巻の垂れっぷりでしたね。体勢的におっぱいが真下に垂れることになるんですが、あの長く垂れた絵面が素晴らしかったです。おっぱいが丸いとは限らない。
 すごい良かったです。読切でシンプルながらかつての悲恋と重ねる物語が土台としてしっかりしててラストも面白かったですね。あと、巫女服の脱ぎ具合が絶妙ですげぇエロい。脱ぎやすそうなのもあるけど、脱ぎきらない。それでいて「そういう構造になってるんだ」みたいなビジュアルとしての新鮮さもありました。巫女、良いな……


 終わり。weekly関係ないけど、komifloの宣伝ページが一新されたじゃないですか。イラストも新しくなって、ビーストと失楽天のロゴも新しくなって。なんですが、コミメガαがまた残ってるんですよね。いずれ消すことになると思うんですが、ページ一新のタイミングすげぇ悪いんじゃないかと心配になりましたw バックナンバーは読めるからしばらくコミメガαの名前は残しとく、ってことなのかな。
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