北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.1の感想

 当日中にブログ書く以外方法はない気がしてます。割とすぐ書けるのでしばらくはそんな感じで。今月はこれで行ける。たぶん。

『撫子さんはNo!って言えない』もじゃりん

 痴漢編。無自覚にフェロモンを噴出して周囲の男が勝手にどうにかなっちゃう話。シリーズものらしく、今後彼女をどういう状況に置くか、が気になる設定とキャラクターですね。
 あの断れない撫子さんの心理がちょっとだけ分かってしまう。被害者なのに「ここで訴えたら彼の人生は……」とか考えて言い出せなくなる感じとか、ちょっと分かるなぁ。この点に関しては共感も得られやすいんじゃないでしょうか。それをエロマンガに突き抜けさせると本作になる。
 男嫌いなので可哀想でもあるんですが、撫子さんが面白いのはセックスしてしまった点にはそこまで悩んでない。告白を断れずにそのままラブホに連れてかれ、やられちゃった帰りも “2000円無駄遣いしちゃった” となる。セックスはどうでもいいのかよ、と笑っちゃうんですが、それだけ彼女にとっての日常なんでしょうねw
 んで、本題の痴漢。知らず知らずのうちに周囲の男がどうにかなっちゃうという設定において一番の地獄はたしかに痴漢かもしれない。初回にふさわしい題材だったとも思いますし、今後がどうなるのかも気になります。周りの男が助けてくれるかと思ったらそいつも同類で、という逃げ場のなさ。 “そんな適当に どさくさに” は笑いました。電車でハデなことやりすぎなんですが、撫子さんがほとんど超能力者レベルの超常現象を起こしてるので成立するというか、まともな人間が1人もいないからそのまま放置される。
 最後に新キャラも出てきましたが、あれすごい良かったですね。単純に可愛いってのもあるし、「まだまだ続くぜー」という感じで嬉しいです。シリーズものならではの味わい。

『春の蝉』えーすけ

 担当の子を食い散らかす家庭教師の話。なんですが、面白いのが “そもそも毎回相手からそういう雰囲気出してくるんだし” という点。逆撫子さんだw もちろん罪の度合いという意味で撫子さんとは同じではないんですが、無自覚のまま相手を誘惑してしまうという点には共通するものがある。
 大学での男同士の会話の最中、物思いに耽ってると場面が飛んで今担当してる子の部屋、そしてタイトルがドン。この場面転換かっこよかったですねぇ。オープニングとして完璧だったと思います。あんな会話のあとだから「この子もまた……」となるじゃないですか。
 ヒロインの不思議な環境として、本棚にある児童書。「世界の童話」という学校の図書室にあるようなやつなんですが、それが現在進行形で増えてる、というのが最高。子供の頃に与えられたものがそのまま残ってるのではなく、今も親から子供扱いを受けてる、というイビツさの説明として秀逸。説明臭い描写ではなく、さりげなく彼女の環境の不気味さを説明しててヤバイ。
 2人がキスする場面で、過去にヒロインが勇気を出して言ったお願いがフラッシュバックするのもやばかったですね。あそこで一気に2人の今までのドラマの蓄積が分かるし、性的な好奇心が日に日に膨れ上がってる彼女の内面も痛いように伝わってくる。やばいなぁ、まだヒロインが登場してから4ページなんですけどね。うますぎる。

『密の味』蒼井ミハル

 素性のしれない外国の子と。冒頭の橋の下というシチュエーションがかっこよすぎるんですが、そこから2人が仲良くなると雰囲気がガラッと変わるのも良い。映画を大量に持ってくる場面とか明るい雰囲気ありますよね。2人の人生が華やいだというのが感覚的に分かる。
 映画を通じて仲良くなるんですが、8ミリカメラがアイテムとして出てくる。窓辺で風を浴びるお姉さんの美しい横顔、も場面として素晴らしいんですが、その次の場面。反対側から彼の方を映すと、穴だらけの壁、ゴミだらけの部屋が見えるんですよ。このカメラの位置を移動するだけで相反する彼の心境を描いたのがもうかっこよすぎて。そこで劇中にカメラが出てきたのも意味深いと思います。カメラは風景の一部を切り取って記録するものなので、彼にとって生きづらい世界の中で数少ない美しい光景を捜し当てる、みたいな。やばー、映画的すぎるよ。
 んで、エロが始まる、というところで「つづく」。これがWEEKLY快楽天のやり方かw ちょっと雑誌について掴めてきましたね。

『珍古今和姦集』奇仙

 「乳の親」。シリーズタイトルがちょっと天才すぎるでしょ。チンコなだけでも笑ったのに、和姦まで追加してくるw 短い中に無駄なく詰め込まれたダジャレ……
 タイトルがダジャレなのに本編はめっちゃ雰囲気のある話……と思ったら最後がまたすごいで驚きました。読んでる最中は「おねショタ最高ぐへへ」とかしか考えてませんでしたけど、よく考えるとあの巨乳のお姉さんは主人公としか会話してないんですね。彼にしか見えてない存在だったのでしょう。完全に気づかなかった。どんだけ夢中になってたんだ、と自分の節穴ぶりにも驚きますw おっぱい吸いながら頭撫でられる場面とかなぁ、脳味噌とろけて知性が減退するよな……
 とか思ってるとラストショットがあまりに不気味で最高ですね。急に怖いよ!
 短い中で良く出来てる、と賢者モードで感心しました。キレイに情報がまとまってるんですよね。おそらく少年の性の目覚めと共にあの巨乳お姉さんは現れた……というのが序盤の “昔からの知り合いなのに最近は琉亜姉ちゃんとなんか接しづらいなー” と彼女に抱きつかれた直後のモノローグで語られるので分かる。
 んで、ラスト、琉亜姉ちゃんに助けられるようにして終わる(あのままだったら死にオチ?)んですが、少年の勃起ポイントが胸からお尻に移った、という変化。ギャグっぽくもあり、二度と会うことのないであろう女性の影響が残ってる証拠でもあって少し不気味でもある。
 乳の親、知らなかったんですが沖縄の妖怪(?)なのですね。調べちゃった。基本的にショタがおっぱい吸ってると死んじゃうような話なんですが、中には亡くなったショタを養う優しい伝承もあったりするみたいで面白いです。まぁ、本作は前者なのかなぁ。とはいえ、おっぱい吸って死ねるなら本望かもしれんぞ少年……とか変なこと考えてしまいますw


 終わり。全部シリーズで4作。最初と最後が一話完結(おそらく)で、中2本が完全に続き物。長い話を分割したような感じでしたね。1月で区切るのだとしたら4、5話で完結するボリュームになるのかしら。まぁ、電子版限定の雑誌なのでそこらへんは自由が利くのかな。
 失楽天とゼロスが隔月になったので、そのボリューム不足はweekly快楽天が補填する、みたいな感じでしょうか。シリーズ主体になるのは他と違った読み応えで面白かったです。まぁ、今後は読切とかも載ったりするかもしれませんが。
 最後に、今号で1つ選ぶとしたら『珍古今和姦集』ですね。おっぱい! おっぱい!(死ぬぞw)
kitaku2kitaku.hatenablog.com